歴史の道百選(れきしのみちひゃくせん)は、文化庁によって選定された、文化的、歴史的に重要な由緒を有する道である。
概要
文化庁では、日本全国各地に存在する道や水路等で、文化や歴史的に重要な由緒を有する古道、交通関係遺跡を「歴史の道」 として、その保存と活用を呼び掛け、関心を深めてもらうことを目的に、1978年(昭和53年)から都道府県教育委員会の協力により、かつての面影をとどめる江戸時代以前の古い道、運河等とそれに沿う地域の文化遺産を、「歴史の道」として調査、整備事業を実施してきた。1996年(平成8年)に、全国各地の最もすぐれた「歴史の道」78か所が「歴史の道百選」に選定され、2019年(令和元年)に追加選定が行われ、計114件が選定されている。
選定の基準
- 原則として、土道、石畳道、道形等が一定区間良好な状態で残っているものを選定する。
- 他の地域との連続性を持っているものを選定する。
- 単体または単独の交通遺跡は、選定の対象外とする。
- 参詣道、信仰関係の道は、広域信仰圏(数か国規模)を有するもののみを選定する。
- 原則として、現用の舗装道路は選定の対象外とするが、街道としての連続性を考慮する場合に限り含める。
「歴史の道百選」街道別リスト
第一次選定
1996年(平成8年)に第一次選定として、78件が47都道府県からまんべんなく選定されている。また、2019年(令和元年)に追加選定が行われた際に、第一次選定のうち19件の区間が延長されている(選定箇所で※が付いたものは、1996年に追加された区間)。
追加選定
2019年(令和元年)に36件が追加選定された。
脚注
参考文献
- 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3。
関連項目
- 百選
- 街道
外部リンク
- 文化庁選定「歴史の道百選」について(告知、通達) - ウェイバックマシン(2007年11月16日アーカイブ分) 文部科学省
- 文化庁選定「歴史の道百選」追加選定について 文化庁




