FOMA らくらくホン III(フォーマ・らくらくホン・スリー)は、富士通が開発した、NTTドコモの第三世代携帯電話 (FOMA) 端末。らくらくホンシリーズの端末で、FOMA F882iES(フォーマ・エフ はち はち に・アイ・イー エス)のブランド名。型番末尾の ESEasy Style の略である。

概要

デザインは、先代モデルの『らくらくホンII』より薄型(厚さ19.5mm)で持ちやすさが向上し、いつも時刻等を確認出来る大きめのサブディスプレイや、方向キー等の凹凸のはっきりしたボタンと、印字された大きく明快な表記や、液晶画面真下に配された『1,2,3』の数字ショートカットキー(予め登録した電話番号にかけられる)等、万人への使いやすさを最優先したらくらくホンシリーズの特徴を継承している。

この機種の文字表示には、モリサワの携帯電話用軽量アウトラインフォントシリーズ、KeiType(ケイタイプ)の1つ、『教科書ICA M』(明朝体系)が搭載されており、初期設定時のゴシック体系フォントと切り替えて使用出来る。日本語変換ソフトはATOKを採用。

また、この機種はシリーズで初めて、メガピクセルカメラ(130万画素CMOSイメージセンサ搭載)とminiSDの外部メモリーに対応。その他、拡大鏡機能や、文字変換候補やバーコード情報などの読み上げ機能、手書き文字を画像としてメールで送信出来る機能に対応。また、内蔵された2種類のマイクで通話時に自動で周りの騒音を測定し、除去する機能を初めて搭載した。そのほか、着うた・着モーション・歩数計機能・ワンタッチアラーム(作動に連動して電話発信も出来る)に対応。インターネット関連では、iモードとiチャネルに対応しているが、iアプリには対応していない。

カラーバリエーションは当初ゴールド、ピンク、ブラックの三種類だったが、2007年4月20日にレッドが追加された。

歴史

  • 2006年6月19日:技術基準適合証明 (TELEC) 通過
  • 2006年6月20日:電気通信端末機器審査協会 (JATE) 通過
  • 2006年7月26日:開発を発表。
  • 2006年9月1日:発売開始。
  • 2007年4月20日:新色のレッドを追加。
  • 2008年3月17日:SoftBank 821Tが本機の類似品だとして訴訟問題が発生。
  • 2009年4月15日:上記の訴訟問題が和解(和解内容は非公開)。

不具合

  • NTTドコモ及び富士通より、特に報告はない。

関連項目

  • FOMAらくらくホンII
  • らくらくホンIV
  • らくらくホンシンプル
  • らくらくホンベーシック
  • SoftBank 821T

外部リンク

  • FMWORLD FOMAらくらくホンIII製品情報
  • NTT DoCoMo FOMAらくらくホンIII製品情報
  • ドコモ、「FOMAらくらくホンIII」を開発 (ケータイWatch)

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