THE SECOND 〜漫才トーナメント〜』(ザ・セカンド 〜まんざいトーナメント〜)は、2023年より開催されている、結成16年以上の漫才師による大会である。初回はフジテレビ開局65周年×吉本興業110周年特別番組として放送された。

概要

出場条件が結成15年以内の『M-1グランプリ』へ出場できず、ブレイクのきっかけが見出せない漫才コンビのための「セカンドチャンス」というコンセプトで立ち上げられた。

出場資格を有するのは結成16年以上のプロのみで、アマチュア・即席ユニットは出場できない。また、過去に本大会を含む全国ネットの漫才賞レース番組で優勝経験のあるコンビも出場できない。結成年の上限は無く、ザ・ぼんちのように結成50年以上のコンビでも出場は可能である。

エントリーフィーは無料。第1回のみ2000円かかったが、第2回より廃止となった。

第2回(2024年)ではアサヒビールが冠スポンサーに就いている。

大会の流れ

ネタの持ち時間は6分で統一。

THE SECOND選考会

2月に東京・大阪の2会場で「THE SECOND選考会」を実施。放送作家、ディレクター、ADなど、番組サイドが審査を担当する。全日程終了後、ノックアウトステージに進出する32組が決定する。

シード権

第2回より導入された。前回大会でグランプリファイナルに進出したコンビにはシード権が与えられ、選考会が免除される。ただし、本人が希望すればノックアウトステージ進出確定者として、審査対象外のエキシビション扱いで選考会に参加することもできる。

『M-1グランプリ』や『キングオブコント』とは異なり、メンバーの人員に変更があった場合もシード権は有効となる。

ノックアウトステージ(大会の流れ)

3月に「開幕戦ノックアウトステージ32→16」、4月に「ノックアウトステージ16→8」が開催される。会場はフジテレビ本社で、FANY・フジテレビオンデマンドにて配信される。

選考会通過組とシード組を合わせた計32組が、4組ずつ8つのブロックに分けられ、1対1のトーナメント形式で対決する。各ブロックのトーナメントを制した計8組が、グランプリファイナルに進出する。選考会の上位8組は「ポットA」とされ、「32→16」のネタ順が各ブロックの第2試合後攻に抽選で割り振られる。また、第2回からはシード組は各ブロックの第1試合後攻に抽選で割り振られる。「16→8」においては、第1回では「32→16」の第1試合の勝者が先攻、第2試合の勝者が後攻となっていたが、第2回では「32→16」での得点が高かった方のコンビにネタ順の選択権が与えられるようになった。

審査員

審査員は番組側で選出した100人の観客で、各ネタの終了ごとにそれぞれ「とても面白かった:3点」、「面白かった:2点」、「面白くなかった:1点」の3段階で審査を行う。また、対戦する2組に同じ点数をつけてもよい。合計点(300点満点)が高い方が勝ち上がる。同点の場合は、最高評点である3点をつけた観客の人数が多い方の勝利となる。これも同じになった場合はくじ引きで決定することが、第2回(2024年)のグランプリファイナル抽選会で明かされている。ただし、ネタ時間が6分30秒を超えると10点減点、さらにそこから15秒超過ごとに10点減点される。得点発表後、審査員を担当した観客から数名が番号で指名され、コメントを述べる。

また、審査員を担当する観客は公演日によって異なる。

グランプリファイナル(大会の流れ)

5月に決勝大会「グランプリファイナル」が開催される。ノックアウトステージに引き続きフジテレビ本社で行われ、フジテレビ系列で生放送される。

ノックアウトステージを勝ち抜いた8組によるトーナメント戦で、「一回戦」「準決勝」「決勝戦」をすべて勝ち抜いたコンビが優勝となる。トーナメントの組み合わせ、および一回戦の先攻後攻は、「組み合わせ抽選会」で改めて抽選する。準決勝以降の先攻後攻は、1つ前の対戦の得点の高かった組が選択できる。

審査方法はノックアウトステージと同様、番組側で選出した100人の観客が3段階で審査を行う。ただし、グランプリファイナルでは2組のネタがどちらも終了してから、先攻後攻それぞれの採点を行い、観客審査員の評点が席ごとに表示される。

出演者

グランプリファイナル(出演者)

  • 司会:東野幸治、宮司愛海
  • リポーター:小室瑛莉子
  • ハイパーゼネラルマネージャー:有田哲平(くりぃむしちゅー)(2024年)
  • スペシャルサポーター:博多華丸・大吉 (2024年)
  • 前年度王者:ギャロップ(2024年)

過去の出演者

  • アンバサダー:松本人志(ダウンタウン)(2023年)

ノックアウトステージ(出演者)

本項では記載しないが、オープニングアクトの出演者は観客審査のテストプレイヤーも兼ねており、披露したネタが観客審査員に採点される。

トーナメント組合せ抽選会

歴代優勝者

優勝者に贈られる賞品

  • 優勝トロフィー

副賞

  • 優勝賞金1000万円(番組特製の1000万円の小切手)
  • 銀座英國屋のオーダースーツ仕立て券
  • スマドリ商品 1年分(第2回(2024年))

グランプリファイナル結果

  • 所属事務所は出場当時。
  • 準決勝敗退コンビは準決勝の得点が高い順、一回戦敗退コンビは一回戦の得点が高い順に記載。
  • トーナメント表および得点詳細では、ネタを披露した順に記載。
  • 同点の場合、トーナメント表の得点欄に3点をつけた人数を括弧に入れて記載する。

第1回(2023年)(グランプリファイナル)

トーナメント表
備考
  • 「ポットA」以外からグランプリファイナルに進出したコンビは、超新塾とマシンガンズの2組。
  • 準決勝第2試合で同点となり、3点をつけた人数が多かったギャロップの勝利となった。
  • マシンガンズとギャロップは、準決勝の得点が同点だったため、決勝戦では3点をつけた人数が多かったギャロップに先攻後攻の選択権が与えられた。
  • マシンガンズは準決勝でグランプリファイナルの最高得点(284点)を出すも、決勝で最低得点(246点)を出して優勝を逃した。

第2回(2024年)(グランプリファイナル)

トーナメント表
備考
  • 8組中7組(金属バット以外)がグランプリファイナル初進出となった。そのうち「ポットA」以外から進出したコンビは、ハンジロウとザ・パンチの2組。
  • ななまがり・森下直人は、全国ネットのお笑い賞レース番組にて、コント(キングオブコント2016)、ピン芸(R-1ぐらんぷり2020)、漫才(本大会)の3芸種でファイナリストとなった。これはマヂカルラブリー・野田クリスタルに続いて2人目の事例である。
  • 優勝したガクテンソクは、「16→8」で自身が記録した大会史上最高得点を決勝戦でさらに更新した(293点→294点)。
  • 2年連続で準優勝コンビが決勝戦で全体の最低得点に終わっている。

ノックアウトステージ結果

  • 所属事務所は出場当時。
  • 各コンビの所属事務所と結成年を記した表は、各ブロックごとに「32→16」での第1試合先攻、第1試合後攻、第2試合先攻、第2試合後攻の順に記載。
  • 同点の場合、トーナメント表の得点欄に3点をつけた人数を括弧に入れて記載する。
  • 緑背景はグランプリファイナル進出、水色背景は「16→8」進出、灰色背景は「32→16」欠場。得点詳細の太字はその試合の勝者および勝因。

第1回(2023年)(ノックアウトステージ)

第2回(2024年)(ノックアウトステージ)

第3回(2025年)(ノックアウトステージ)

各種記録

「32→16」「16→8」はノックアウトステージ、「一回戦」「準決勝」「決勝戦」はグランプリファイナルでの記録。

歴代得点ランキング

291点以上獲得したコンビを記載し、同点の場合は3点をつけた人数が多い方を上位とする。太字はその年の優勝者。

放送日時

番組使用曲

  • テーマ曲
    • THE YELLOW MONKEY - バラ色の日々(番組OP・ED、出場者紹介VTR)
  • 出場者紹介VTR冒頭
    • ハンス・ジマー - If You Love These People
  • CM入り前
    • THE YELLOW MONKEY - SPARK
  • CM入り後
    • THE YELLOW MONKEY - プライマル。
  • 決勝戦結果発表前のハイライト
    • 泉谷しげる - 春夏秋冬(1988年盤)
  • 出囃子
    • 10-FEET - 2%(オープニングアクト、一回戦、準決勝)
    • OKAMOTO'S - BROTHER(決勝戦)
    • Katrina Stone - Best of Luck(ノックアウトステージ)

スタッフ

個別項目があるもののみ記載。

  • ナレーション:立木文彦、森昭一郎
  • 企画統括(第1回):中嶋優一
  • 作家:高須光聖、堀由史
  • 協力:fmt、ニユーテレス、フジアール、共テレ
  • デザイン:鈴木賢太
  • メイク:山田かつら
  • スタッフ協力:エスエスシステム
  • 映像制作協力:IVSテレビ制作
  • 制作協力:吉本興業
  • 総合演出:日置祐貴
  • 制作著作:フジテレビ

脚注

注釈

出典

関連項目

  • M-1グランプリ
  • R-1グランプリ
  • キングオブコント
  • 日清食品 THE MANZAI
  • 女芸人No.1決定戦 THE W

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • THE SECOND【公式】ザセカンド (@thesecond_cx) - X(旧Twitter)
  • THE SECOND【公式】 (@thesecond_cx) - Instagram

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THE SECOND~漫才トーナメント~ フジテレビ

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