月形樺戸博物館(つきがたかばとはくぶつかん)は、北海道樺戸郡月形町にある月形町立の博物館。
概要
月形町にはかつて1882年(明治15年)から1919年(大正8年)にかけて、39年間にわたり樺戸集治監があり、国事犯や一般刑事犯を収容していた。
残っていた樺戸集治監本庁舎は、1972年まで月形町役場として利用され、翌年博物館である『北海道行刑資料館』となった。1996年に『月形樺戸博物館』と名称変更し、前後して二階建ての本館が建てられる。
建物
- 樺戸集治監本庁舎
- 本館
- 農業研修館
開館・アクセス
開館時間は、9:30~17:00(入館は16:30まで)
冬期(12月~3月中旬頃)は休館となる。
月形町役場の敷地内にあり、駐車場が利用できる。
400mの最寄り駅だったJR学園都市線石狩月形駅は、2020年5月に廃駅となった。公共交通については、町のホームページにバスの情報がある。
沿革
- 1881年9月3日、樺戸集治監が開庁となる。初代典獄(刑務所長)は、月形潔である。
- 1886年、月形樺戸博物館の一部となっている樺戸集治監本庁舎が竣工する。
- 1887年1月、樺戸監獄署に改称。
- 1890年7月、樺戸集治監に改称。
- 1891年7月、北海道集治監に改組。樺戸を本監とし、空知・釧路・網走を分監とした。
- 1903年4月、樺戸監獄に改組。
- 1919年1月、樺戸監獄が廃止になるが、本部建物は、月形村役場となる。
- 1967年、月形町役場として使用されている旧・樺戸集治監本部が、北海道百年記念遺跡に指定される。
- 1972年、月形町役場が移転し、本部建物が、『北海道行刑資料館』となる。
- 1996年、『北海道行刑資料館』が、『月形樺戸博物館』に名称変更となる。
- 2001年、田園空間博物館樺戸地区(つきがたエリア)整備事業開始、本館がコア施設に指定される。
- 2012年4月、展示内容をリニューアルし、本庁舎内の2部屋と本館2階の展示物を大幅に入れ替える。新たに集治監の概要や歴史を解説するCG映像、樺戸道路開削の模型を導入。
- 2018年1月、「北海道の集治監~北海道開拓を支えた近代化遺産~」として、5つの集治鑑のひとつとして樺戸集治監が北海道遺産に登録される。
- 2019年5月、文化庁が日本遺産に「炭鉄港」を認定、構成文化財には、「開拓のため道路開削や炭鉱労働に従事した」という位置づけで、旧樺戸集治監本庁舎が含まれる。
脚注
関連項目
- 松本清張 ‐ 『不運な名前 − 藤田組贋札事件』(文藝春秋新社、1982年)に樺戸行刑資料館として登場
外部リンク
- 月形樺戸博物館 月形町役場




